人物パースの効果を高める

人間のそうした習性は、昔も今も全く変わっていないと思います。

これほどまでに顔にこだわってお話をしてきました。

ここでは建築パースの話をしているのに何故いきなり人の顔の話になるのかと皆さんのなかには怪訝に思われる方もいらっしゃるでしょうが、実はパースイコール建築パースではありません。

勿論パースとなると、建築設計や土木設計にパースが作成され、用いられるケースが最も一般的ではありますが、パースの技術は何も建築パースに限ったことではありません。

実は人物を描くにもこのパースが用いられます。

これは人物パースとも呼ばれます。

この人物パースですが、先ほどの紙幣の話を持ち出すまでもなく、実はパースで人物を描くのも非常に難しく複雑なテクニックを要するのです。

ここでは人物パースについて紹介していきます。

人物パースは、パースにスケール感やリアル感を与えたいといったケースで描かれます。

かなり熟練した人でも人物を描くことはとても難しいようです。

従って例えば雑誌や広告等の人物写真等をトレースして、それを情景に使用するのもいい方法だと言えます。

ここでは人物パース作成のテクニック、技法に関して簡単に紹介しますが、技術的な話ばかりしても皆さんにはわかりにくいかと思いますので、できるだけ皆さんにもわかりやすくなるように、皆さんがイメージを描けるように説明していきたいと思います。

まずは人物の各部の大きさ、尺度を測り、把握しておきます。

男女いずれにせよ頭を基準にして、各部の長さや感覚を覚えておきます。

またパースを作成するときには、人物は決して平面的にならないように、立体的に前後関係を考えながら描いてゆきます。

またパースに更なるリアリティを持たせたければ、男女のみならず大人と子供の両方を描いてもいいでしょう。

そのときは子供を大体大人の半分ぐらいの身長にすると見栄えが良くなり、大人を先に配置してから子供を配置するとイメージがしやすくなると思います。

またパースに人物を描くときには、人物の足元に影をつけることも忘れないでください。

影をつけることでその人物の質感、リアリティがぐっと高まります。

また人物からはちょっと離れますが、人物のそばにある車や街路樹等の情景も人物に同じくリアル感を与える効果があります。

このように人物そのもの以外で、人物パースの効果を高めるアクセサリー的な存在のものが他にもありますので、もし皆さんが実際にパースに関わる仕事をなさっているのなら、いろいろと観察してもいいのではないでしょうか。