人間が人間のために造る、それが建築
建築という言葉を定義付けて言うなら、人間が活動するための空間、スペースを内部に持った構造物を、計画から設計、施工そしてそれが完成してから人間が使用するに至るまでの行為の過程全体、あるいは一部のことだと言えます。
また、そのような行為によって作られた構造物そのものを指すこともあります。
私たちは普段そうして出来上がった構造物(簡単に言えば建物)を建築と言うこともありますが、ですが本来ならこの後者は建築物と呼ぶのが適切でしょう。
ここまで建築と言う言葉を難しく定義付けしましたが、この中では「人間が活動する?」がポイントだと思います。
言い換えれば人間が人間のために造る、それが建築だと言えます。
無論科学技術の発展と共に、建築に関する技術も飛躍的に向上し、現在ではあっと驚くようなデザイン、機能を持った建築物が世界のいたるところにたくさん建てられています。
ですが建築が人間の産物である以上、そこには常に人間の叡智と想像力とが結集されているのです。
そういう意味では百年以上前の伊東忠太の指摘は的を射ていると思います。
皆さんも身の回りの建築物を見る機会があったら、その人々によって建築物に込められた思い、その建築物の息吹を感じ取ってみませんか。